序盤で躓いた。インスタートの11番でティショットを左に曲げて、第２打はグリーンに届かず。「パットも入るようなイメージがなく、簡単にボギーにしてしまった」と、悔やむ。

続く12番でもパーオンできなかった。
「セカンドショットの距離感が合わず、チャンスにもつかない」。
ティショットも乱れ、「フェアウェイも、キープできない」。
ボギーが止まらない。

前半のインコースで悪夢の40。
「自信のないスイングを、最後まで続けてしまった」と、後半のアウト９ホールももはや修正不能な状態だった。

６オーバーの122位タイは、メインスポンサーが主催するホスト試合で大きく出遅れ、「大変申し訳ない」と、17歳が恐縮しきりだ。

メジャーチャンピオンとの初ラウンド。
昨年の全米オープン覇者、アンヘル・カブレラとの直接対決を本人も楽しみにしていたが、この日は

憧れの人のスイングをじっくり見る余裕すらなかった。

苦しむ石川を気遣って、「お互いに、もっとバーディを取ろう」と声をかけてくれたカブレラの気持ちにも、報いることができなかった。

２週連続の予選落ちは絶対に避けたいが、「明日はまだそういったことは思わないで、思い切って振って、全ホールでピンをデッドに打つ･･･。それで通れたら最高です」。
気持ち新たに臨む。

• 石川 遼