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The Championship by LEXUS 2008

石川遼は予選落ち・・・

その瞬間、呆然と空を見上げた。最終18番は、カラーから12メートルのイーグルトライ。決まっていれば、週末もラウンドできた。
最終的には通算2オーバーまで繰り上がったが、その時点で予選カットラインは3オーバー。
カップまでわずか数十センチに「もう1ストロークだったのに・・・悔しい」と、唇を噛んだ。

「先週は、優勝争いの緊張。今週は、予選落ちの緊張」。
気持ちの切り替えが、うまく出来ていなかったのか。

疲れもあっただろう。
今週で8連戦。
先週は深堀圭一郎と大接戦を演じた。
どんな先輩プロでもV争いの翌週は身も心もへとへとだ。
まして翌日は約170通の膨大なお祝いメールにすべて返信を打ち返しても、3日過ぎた水曜日もまだ届くという状況では、なかなか心が休まる間もなかっただろう。

この日2日目は特に、歩き方にもどことなくいつもの覇気がなく、全身からはたまりにたまった疲れがにじみ出ていた。

そして一番はトヨタとスポンサー契約を結ぶホストプロとしてのプレッシャー。
気持ちに体がついていかない。
本人は否定するが、それらはすべて17歳にはまだ重すぎたのかもしれない。

ANAオープンと、アジアパシフィック パナソニックオープンと、コカ・コーラ東海クラシックに続く、ホスト大会4戦ですべて予選落ちに「話しにならない。今は悔しいことしか思い出せない。こんな状態で、コースを後にするのはつらい」と、反省の言葉を繰り返した。

「いきなり出てきた高校生に、こんな大きな企業の方が応援してくださって。ほんとに僕でいいのかな、技術も期待できないゴルファーでいいのかなと思ったけれど、それでもみなさんは快く応援してくださって・・・。だから頑張りたい気持ちがいっぱいあった。これからも長くお世話になりたいと思っているのに」。
今のありったけの思いを一息に語ったあと「・・・来年は頑張ります!」と石川。

「そして、今度は予選通過ではなく、優勝を目指して頑張ってくださいと毎試合でみなさんに言われるように」と、力強い口調で付け足した。

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