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日本プロゴルフ選手権 2008
W・リャンが片山からの申し出に…
「片山選手のバーディラッシュにはついていけなかった」。
7番から片山の4連続バーディを食らい、「途中から2位狙いに専念」。
中国人としては、初となるプロ日本一の称号こそ逃したが、ゲームの最後に心温まる出来事があった。
18番グリーンで優勝を決めるなり、歩み寄ってきたチャンピオンが、「僕の今日着たウェアとハットをプレゼントするから、オークションにかけたりして何かに役立てて欲しい」。
12日(月)に、母国の四川省で起きた大地震は、その甚大な被害が日に日に明るみになっている。
家族の安否こそ確認できたものの、まだ連絡が取れない友人もおり、心が痛む毎日だ。
自身も前日の土曜日に、マネージメント事務所を通じて4万ドルのチャリティを、被災地に送金したばかりだった。
片山は、リャンが母国へのチャリティを考えていることをこの日朝の新聞記事で知り、プレーが終わったら自分の気持ちを伝えようと決めていたという。
「片山選手がそういう気持ちを持ってくれるだけで嬉しかった」と、リャン。
また、やはり同じ最終組でプレーした細川和彦も「協力したい。お互いに助け合おう」と話しており、善意の輪はジワジワと広がっている。