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有田東急JGTOチャレンジ I 2008
スターへの階段を歩み始めた額賀辰徳の目指す先
身長183cmのスラッとした体型ながらも、サッカーで鍛えた足腰から放たれるドライバーの飛距離は300ヤードを超える。粗削りだが輝く可能性を秘めている原石のような選手だ。
しかし、プロ転向して苦しい時期を過ごしてきた。ルーキーイヤーはツアートーナメント5試合出場していずれも予選落ち。昨年はANAオープンで初日に9位タイと好スタートを切り、ツアーでの賞金を手にしたが50位タイに終わるなど、プロの厚い壁にぶつかった2年間だった。
そして迎えた2008年。24歳・プロ3年目の初戦、チャレンジトーナメント開幕戦「PRGR CUP」でいきなり優勝という結果を残した。来シーズンのシード権獲得に向けて好スタートを切った額賀辰徳に改めて「PRGR CUP」での優勝と、今週・今シーズンへの意気込みを聞いた。
(Q:開幕戦で優勝して1カ月が経ちましたけど今の気持ちを聞かせてください)
「PRGR CUP」で優勝しましたけど、また、来シーズンのシード権が決まったわけではないですし、まだまだ、これからどんどん良いゴルフをしないといけないなと考えています。
優勝して、逆に気合いが入ったという感じです。
(Q:プロ転向して3年目での優勝でしたが)
やっとツアーになじんできたというか、自分のプレーに集中できるようになってきたというのは感じます。これまで練習をしてきたというものが自分のなかにありますし、オフに先輩を一緒にトレーニングを積んできて、それなりに掴んだものがあって、そろそろ“クル”だろうという自信もありました。
(Q:今週も結果を出していきたいと考えていますか)
当然そうですね。今週は、縦の距離感、フェアウェイの狭さ、あとフライヤーの計算をしないといけないし、そういうところに気をつけてプレー出来ればそこそこやれるんじゃないかと思っています。
先週、日本プロでラフのフライヤーの打ち方でペースを崩してしまったんですけど、今週はしっかりと結果を出して、来週、三菱ダイヤモンドカップでリベンジしたいと思っています。
(Q:今シーズン、そしてこれからの目標は)
とりあえず今シーズンはチャレンジトーナメントが主戦場になると思うので、賞金ランキング1位になって来シーズンのシード権を手にすることが今の目標です。
これからは、周りの人から「おまえがやらなきゃダメだ」と言われるんですけど、自分の中ではやっとプロのフィールドで戦える状態になってきたというところなんです。
今後は、ツアーとかに行っても特別な雰囲気を持つ人がいるじゃないですか。そいうのを自分も持てるようになりたいです。プロゴルファーとして人気のでる選手になりたいと思います。