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PRGR CUP FINAL 2008

小さな巨人「上平栄道」2度目の賞金王へ王手

賞金ランキングトップの上平栄道
賞金ランキングで2位の池田勇太に約2万6千円という僅かな差をつけトップに立っている上平栄道。最終戦の今大会には、2位につけている池田がブリヂストンオープン出場のため欠場している。従って上平が今大会で最も警戒する選手は3位の野中茂となる。野仲との賞金の差は103万円余りで今大会の賞金配分表で見るとその順位は3位に相当する。

2003年に一度チャレンジトーナメントの賞金王の座についたことがある上平だが、今季も有田東急JGTOチャレンジⅠとサンロイヤルGCカップで優勝を挙げ波に乗っている。しかし、先週のセッティングの日本オープンは別格だったらしく「先週は日本オープンに出場しましたがコテンパンにやっつけられました。」と苦笑い。昨年のPRGR CUP FINALには賞金ランクベスト30に入れず出場できなかった。2006年、当時のチャレンジトーナメント最終戦であった東京ドームカップで優勝を挙げた実績がある上平だが、賞金ランク上位30位のみが出場できるPRGR CUP FINALになってからは今回が初出場となる。「やる気は十分あります。というか行くしかないですね。ショット、パットとも調子は悪くないですね。」と闘志を燃やす。

2003年の時の賞金王は翌年前半戦のリランキングまでの出場優先順位しかなくその時上平はリランキングで上位に入ることができずに後半出場ができずにシードを取ることができなかった。「2004年に前半リランクまで出場できた時はツアーが初めての経験だったので余裕がなかったですね」とその時のプレーを振り返る。昨年からチャレンジの賞金王は翌年1年間の出場優先順位を獲得できるとあって「フルシードは大きいですね。リランキングを考えずにやれたら楽ですよね。今までフルシードの経験がないので今回チャンスですし是非取りたいですね。」と意欲満々。

初日の組み合わせは賞金ランキング順となる本大会、最終組の同組に目の前の敵がいる「賞金王の事は特に考えずに自分のゴルフができるように一球一球に集中してプレーしたいです。」と賞金王を獲得するための敵が自分自身である事を強調する。

身長158cmというジャパンゴルフツアーの中でも身長の低さで1、2位を争う上平。体は小さいが持っている闘志とゴルフに対する情熱だけは人一倍大きい。小さな巨人の上平栄道がチャレンジトーナメントで5年ぶり2度目の賞金王とPRGR CUP FINALの優勝を狙う。

PRGR CUP FINAL 初日の組み合わせはこちら
  • 小さな巨人上平栄道
  • 試合前日入念にコースチェックする上平栄道

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