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Novilカップ 2008

清田太一郎が3年ぶりにチャレンジトーナメント優勝!

アジアンツアーでは幾度も優勝争いをしたが、日本では久しぶりの好位置で最終日を迎えた。
特に、今週は「何か良いきっかけを掴めれば」と臨んだ大会だ。
ツアーもチャレンジも何ら変わりない。優勝争いに身を置くことが良い経験になる。
「緊張した中での自分を見てみたい」。

1打差の単独首位でスタートした1番ホール。
ティショットを左に曲げしまい、このホールはパーで上がる事を覚悟した。
3打目を終え、残りは5メートル近くのバーディパットが残っている。上位のほとんどの選手が今日バーディを取ったホールだ。
ラインを読んで慎重に転がしたボールは、カップに吸い込まれた。緊張した中でのバーディ発進。「この1打で気持ちが楽になった」。

しかし、一緒に最終組を回っている山本健太郎も中川勝弥も順調にバーディを取り、喰らいついてくる。7番までに各々が3バーディ以上でノーボギー。

1打差の混戦ムードが続くと思われたが、8番ホールで中川が打ったセカンドショットが池に入ってしまう。中川は続く9番もボギーとし、優勝争いから後退した。

山本健太郎は相変わらず絶好調で10番でまたバーディ。
清田は「今日の山本選手は素晴らしかった。打った球が全てピンに向かっている」と感じる程だった。

しかし、そんな山本の猛追を振り切ったのは、11番ホールの清田のイーグルだった。
グリーン真ん中から上って下るスライスラインを見事にねじ込み、16アンダーで山本に3打差を付け優勝がほぼ見えていた。

清田自身が優勝を確信したのは、18番のセカンドショットを打ち終わった後。
ピン横3メートルの場所に山本が付けたが、清田はそれよりも短い2メートルの所に付けた。

これで勝負あり。

バーディ合戦となった試合に、「今日はギャラリーの皆さんも楽しめた」と思うと自ら太鼓判を押した。

それだけに、表彰式前に行われる優勝者TVインタビューで清田がギャラリーに一言謝った。
「16番は攻めきれずにすみません」。

ティショットが左のラフへ。池の際に落ちてライも良くなかった。「この優勝争いのスコアで、2オン狙いは余りにも無謀。それなら3打目を9番アイアンでピッタリ打てる位置にレイアップしよう」。このホールもバーディを取ったが、大勢のギャラリーにとっては面白くなかったかも知れない。そんな気持ちもよぎったのだった。

昨日から連続ノーボギーで、自身の最多アンダー記録も更新した。
2005年「カニトップ杯チャレンジトーナメント」以来となる、チャレンジトーナメント3年ぶり3勝目を飾った。

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