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トーシンチャレンジトーナメント 2008

大前和也は最後の切符から2位タイに

今日は1日中ラッキーの連続で、本人曰く「ありえない」ぐらいツイていた。

出場権のなかった大前は現地ウェイティング。今日も朝からクラブハウスで待機していたものの欠場は出ない。「今週は出れないな」と思っていた矢先に吉報が飛び込んで来た。「10時スタートの組で欠場が出た。」
大前はスタートの2時間前に最後の1枚の切符を手に入れた。

スタートまではレストランで過ごしていた。そこで偶然会話のやり取りの途中でこんな言葉を耳にした。「ゴルフは守りに入るとパーしか取れず、結局オーバーパーのラウンドになってしまう。攻めるとスコアはどんどん伸びて行く。」
今日のラウンドはこの言葉を胸に刻み、スタートした。

ショットは今週まで不調が続いていたが、昨日の練習中にフッとコツを掴んだ。
「クラブを強く持ちすぎていた。少しほどく感覚で握ってみよう。」
すると、みるみる内に改善され、なんとかスコアメイクできる所まで持ち直した。

頼みのパターは、先週、先々週といまいちフィーリングが合っていなかった。そして、偶然にも今日の朝の練習中にコツを掴んだ。
「握り方が緩みすぎていた。もっと固く握ってみたら、タッチが出た。」

昨日、今日と急ピッチで調整してきた大前は、するすると6バーディを取った。15番、16番で連続ボギーでスコアを落としてしまうが、終わってみると4アンダーの2位タイスタート。

ホールアウト後、同組の今井克宗が笑いながら「14番の事を忘れるなよ」と大前に声をかけた。
「あっ、そう言えば。」と照れながら話した。

「実は、14番のティショットをクリーク(5番ウッド)で引っ掛けて、グリーン左に飛んで行ったんですよ。そしたら、木の切り株に思いっ切り当たって、跳ね返ってきてピン横についたんですよ。そのホールはパーだったんですが、あわやバーディ。」

幸運の連続でも、それも実力の内。明日は十分に優勝を狙える位置だけに期待もかかる。

「賞金ランキング上位30名しか出場できない最終戦『PRGR CUP FINAL』も見えてきた。一つでも順位を上げたい」と賞金ランキング43位から巻き返しを狙う。

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