Tournament article
VanaH杯KBCオーガスタ 2009
甲斐慎太郎「第二のふるさとで、さらに記憶に残る大会にしたい」
「これから、僕の断髪式をやります」。
昨年も、踏み切った儀式だ。初挑戦の全英オープンから帰国したあと、予選落ちが続いていた甲斐に、中山さんがちょうど今大会の前の日程にあたるサン・クロレラ クラシックで「今週も落ちたら僕が頭を丸めます」と約束した。
果たして、そのとおりになって、中山さんはやはり本戦直前に、会場で丸坊主になった。
そして、最終日にツアー初優勝。
甲斐は宮崎出身だがここ福岡は、沖学園高校で3年間過ごした「第二の故郷といっていい」思い出の地である。そして、この「VanaH杯KBCオーガスタ」は初めてツアーに出場したトーナメントである。
自身初の連覇がかかった今年、「さらに記憶に残る大会にしたい」と意気込む甲斐の気持ちを知った中山さんは、今年も決意した。
今年はショットとパットがなかなかうまく噛み合わず、日本プロの7位が最高と苦しむ選手の姿に「良いきっかけが出来るなら何でもいい。僕が頭を丸めることで、気合いが入るなら」。
今年も良き相棒とともに、二人三脚で栄冠を掴みにいく。