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VanaH杯KBCオーガスタ 2009
伊藤誠道くんが史上最年少のベストアマを獲得
伊藤くんは、敗れた先輩をねぎらうつもりで待ち構えていたようだが、逆に祝福されてしまった。
かねてより目標だった14歳と21日の史上最年少予選通過を果たし、史上最年少のベストアマチュア賞を獲得した。石川の手を握り返して、その快挙を素直に喜んだ。
予選最終日にあたる2日目が雷雨に見舞われ、日没サスペンデッドとなった第2ラウンドの残り競技が翌3日目まで持ち越される波乱も乗り越え、待望の週末を迎えた。
「2桁アンダーまで伸ばしたい」と、目標を大きく設定した決勝ラウンドは、1日ひとつずつダブルボギーを打つなどスコア的には苦戦はしたが、「自分のゴルフは出来たかなと思う」。
この日最終日は、3日目に比べて「攻めのゴルフも出来た」。
前日はショートばかりしたパットも強気で打つことが出来たという。
ショットの正確性を高める必要性を痛感した4日間ではあったが、日曜日の最終ホールは良い意味で「開き直って打つことが出来た」。
バーディで締めてプロばりのガッツポーズを作った伊藤くんは、「終わり良ければすべて良しじゃないけれど、次につながればいいと思う」。
次回のツアー出場予定は9月のANAオープンと、さらにアジアパシフィックパナソニックオープンと10月のキヤノンオープンと日本オープンだ。
「欲張りだけど4つ全部、予選通過するつもりでやります」。その視線の先には、史上最年少優勝がある。このツアー2戦目で得たものを糧に、石川の背中を精一杯追いかけていく。