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ANAオープン 2009

ディフェンディングチャンピオンは、矢野東

王者・片山晋呉と最後まで賞金レースを争った矢野東が戦いの扉をこじ開けたのが昨年のこのANAオープンだった。
2位と3打差の単独首位で迎えた最終日は、同じ最終組で回った片山を見ていて、勝つために必要なゴルフを教えられた。
「追いかける立場なのに、ピンを狙っていない。いつもどおりのセンター狙いで淡々とゴルフをしている」。
それなのに、追われる側の自分がじたばたしてどうする。
片山にならい、どんな場面も落ち着き払って対処するよう心がけ、3年ぶりのツアー通算2勝目をもぎとった。

「二流で終わりたくない」。
強い覚悟で迎えた昨シーズンは、絶好調のままゴールを切って、賞金ランクは自己最高の2位につけた。今年も依然として好調をキープしながらも勝ち星はまだないが、この秋には昨シーズ

ンに見送った米ツアーの出場権をかけたQスクールへの挑戦を胸に、戦いの炎を燃やしている。

連覇を狙う今大会を目前に、先週のオープンウィークは石川遼とともに韓国オープンに出場。
「日本人としてのメンツ、JGTOの名にかけてがんばる」と勇ましく、最終日は32位から11位に盛り返してフィニッシュ。
これを機に、ジャパンゴルフツアーはこれから秋の陣に向けて、そろそろエンジンをふかしたいところだ。

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