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日本オープンゴルフ選手権 2009

賞金レースを争う2人の2日目は…

まだまだ諦めない石川
石川遼は、この日2日目は苦しいゴルフ。連戦に加え、先週のアメリカ遠征の疲れだろうか。前夜は8時半に就寝し、8時間睡眠に「しっかり休めた」と朝の段階では思っていたが、「少し体がふらついていた」。

こだわりのドライバーショットにも精彩を欠いて、「ちょっとタイミングが合わなくて。自分が思っているよりも、体が違う動きをしていたと思う」。

フェアウェーキープ率は、10位タイにつけた初日の35.71%から、さらに21.43%まで落ち込んだ。

3番パー3では、バンカーそばの「粘っこくて沈みやすい。ニラのようなラフ」に打ち込んだ。
長さでいうと、200ミリ近くはあっただろうか。
「フェースを開いて寄せられるような状況じゃなかった」と脱出に失敗し、3打目も寄せきれず、ダブルボギーを打って悔しがる場面もあった。

「でも、だからまたすぐ取り返したい」と諦める素振りはみじんも見せず、「このコースでピンチのない選手はいない」と、すぐに気持ちを切り替えて、次の4番でバーディを奪い返してからは、粘りに粘った。

5番は奧のバンカーから3メートルに寄せたパーパットを沈め、6番でも3メートル。
7番では6メートルをしのぎ、「日本オープンでは、ああいうのが生きてくる。高い確率で、ああいうゴルフが出来ないと戦えない」と、通算2オーバーは38位も納得の決勝ラウンド進出だ。

石川を獲得賞金は約200万円差のランク2位で追いかける池田も、通算5オーバーのカットラインは辛くも決勝ラウンド進出だ。
「今週は通らないと思っていた」と、苦笑する。
キヤノンオープンで今季3勝目。
「先週の運が良すぎたんだよ」と、ほとんど諦めムードで「ティショットも良くないし、相変わらず流れも悪い。今週は無理だな。予選通っただけでいいや」と早くも白旗をあげたが首位と5打差の石川は、こう言っている。

「このコースは、ぎりぎりで予選通過をした人にもチャンスがある」。
さらに、「だから予選を突破した僕もまだ諦めちゃいけない。今日はしっかり休養を取って、明日に備えるのみですね」と、大会史上最年少優勝に向けて前向きだ。

そんな18歳と争う23歳は、さて週末をどう戦う?!
  • そしてほとんど諦めムードの池田。さて今週の勝負の行方は…!!

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