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コカ・コーラ東海クラシック 2009

連覇を狙う、武藤俊憲

昨年の激闘は、いまも鮮明に覚えている。最終日は池田勇太との一騎打ち。当時22歳のルーキーは、振り払っても振り払ってもしぶとく食らいついてきて、温厚な武藤ですら思わず「ひつこいよ!」と心の中で毒づいたほどで、それだけにタイで迎えた最終ホールで退けた喜びは格別だった。

「あのときの良いイメージは、今も残っている」。
しかも、この日曜日に新しいヒーローが決定するまでは、「みんなからチャンピオンと呼ばれて、とても気分が良い」と、本戦を翌日に控え、気分も断然乗ってきた。

まして、ここのところはゴルフも上り調子だ。
今シーズンは、序盤に伸び悩んで苦しんだ。
「噛み合わず、バーディが取れず、1個2個のボギーでものすごくダメージを受けてしまって・・・」。
しかし、ひとたび秋の本格シーズンに突入するなり、「僕は試合の中で、調整していくタイプ」と9月からの連戦にがぜん、リズムに乗り出した。

「今年も“チャンピオン”と呼ばれたいから」。
もし勝てば、大会初となる連覇達成の準備が整った。

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