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ブリヂストンオープン 2009
連覇を狙う、矢野東
昨年大会でその年、2勝目をあげて、賞金ランクは自己最高の2位に浮上した当時の矢野東を悩ませていたものは、世界への扉を叩くかどうかということだった。
その年、年頭に掲げていた目標が、米ツアーへの挑戦だった。
9月の時点の賞金ランキングで出場権をかけた予選会のQスクールの権利を得て、すでにエントリーも済ませていたが、その直後の優勝に初の賞金王獲りが見えてきたことで、思いとどまった。
予定どおりに年末に渡米するなら、終盤に続くビッグトーナメントへの出場は、当然諦めざるを得ない。
ギリギリまで迷って結局、取りやめた。
賞金レースのほかに、「コーチもトレーナーもいない環境でやっていく自信がない」というのがその理由だったが、今では後悔している。
「結局は、それを言い訳にしていただけで、すべては自分の気持ちひとつだったんだな、と」。
今年は、たとえ権利がなくても、もっとも底辺のファーストステージからの挑戦を心に決めて、すでにセカンドステージへのエントリーを済ませている。
気持ちが決まったら、ゴルフも徐々に上昇ムードで、ショットは絶好調。
あとは今季初Vを待つだけという状態まで仕上がっている。
11月の渡米を目前にして、ぜひとも欲しいのは2年連続のタイトル。
ディフェンディングチャンピオンは、もちろん連覇を視野に思い出の舞台に立つ。