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ダンロップフェニックストーナメント 2009
佐藤信人がホールインワンを達成したが…
主催者から30万円のご褒美をいただいて、「ラッキーでした」と言った言葉ほどにはテンションは高くない。
折り返しのインターバルで、ギャラリーから「ホールインワンおめでとう!」と祝福されても上手に笑って対応が出来ない。
ついさっきのイーグルも、次の18番でたちまちふいにするトリプルボギーに「今年の僕を象徴するゴルフってことですよ」と自嘲の笑みだ。
現在、賞金ランキング86位は、ツアー優勝による複数年シードを含めて12年守り続けてきたシード落ちの危機に、「今年は調子が上がらないまま噛み合わずここまで来てしまった」と無念そうに振り返る。
「最後まで諦めずに戦い抜く」という覚悟と同時に、「せめて予選会まで気持ちを切らさずにやれれば」という切なる思いもある。
「残り試合でシードが取れればそれが一番いいのですが…。予選会に行かなくてはいけないだろう、とも思っている」。
せっかくのホールインワンもその景気づけとしたいところだったが、次のホールでさっそく大叩きでは、なおさら手放しで喜べるはずもない事情を抱えながらの戦いだ。