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ゴルフ日本シリーズJTカップ 2009
3位タイの武藤俊憲
インパクトの瞬間に天高く舞い上がり、真上からポイントを捉える高弾道のスイングだが、いかんせんスピンがかかりやすい。
前日初日の大雨で、柔らかくなった地面には、「一度ボールがギュギュッと埋まって、泥をえぐり取ってから、後ろにコロンと転がり出る」。
だからおのずと、泥のついた状態で打つ場面が多くなる。
そのせいで、5番ではフェアウェーのど真ん中から左の林に打ち込んだ。
ボギーを打った。
通算1アンダーの3位タイにも「今日は泥がなかったら、3打くらいは良いはずだった」と地団駄を踏みながらも首位とは2打差の好位置に、改めてここ東京よみうりCCとの相性の良さを、実感している。
過去2度の出場は、いずれも最終日最終組で回っている。
「ここは苦手意識がないし、非常に回りやすいコースなので」と、ニヤリと笑った。
血の滲むような日頃のトレーニングの成果で、12連戦目にもめげず「元気もいっぱい」と言い切る武藤には、この日首位に立った丸山も10月のレクサス選手権で、逆転負けを食らっているだけに、「今週もあのときの武藤くんのように、追い上げてくる選手が必ずいる」と警戒を隠さない。
名指しをされた張本人が、今週もその最右翼となりそうだ。