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UBS日本ゴルフツアー選手権 宍戸ヒルズ 2009
I・J・ジャン「明日も楽しんで回りたい」
パッティングが決まらない。いずれも2メートルのパーパットを外した。
「33パットも打ってしまいました」と苦笑する。
一度は単独トップに立ったが、最後に池田に首位を譲った。
1打差の2位に後退したが「大丈夫、まだ明日18ホールありますから」と、笑顔にはどこか余裕がある。
スイング改造を踏み切った昨シーズンは、当初から母国・韓国の大先輩、金鍾徳 (キム ジョンドク)に言われていた。
「スイングなんか変えることない、そのままでいいんだよ」と。
しかし制止を振り切って、挑戦したが結果は案の定。
賞金ランク86位に甘んじて、4年連続のシード権を確保できなかった。
「金先輩の言う通りでした」と苦笑いで頭を掻いたジャン。
出直しを誓った今季は昨年のファイナルQTランク42位と、出場優先順位も思わしくなく今大会もかろうじて出場権がおりてきたという案配だが、「でも大丈夫です」と、白い歯でにっこり笑った。
「スイングを元に戻したら、たちまち調子が良くなって……。だからもう大丈夫。いまはゴルフが楽しくて仕方ないから。明日も楽しんで回れれば」。
このツアープレーヤーNO.1決定戦で、復活の足音が聞こえてきた。