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UBS日本ゴルフツアー選手権 宍戸ヒルズ 2009

中嶋常幸が無念の棄権

前日初日の17番ホールで「ブチっ」と来た。右脇腹の筋が鈍い音を立てた。第2打は、フェアウェイ。しかし、つま先下がりのライで、体をねじって打つ動きに、「やってしまった……」。

すでに先週の三菱ダイヤモンドカップの時から懸念されていた痛みは、2週続けてタフなコースで決定的となってしまった。

日本と名のつくタイトルで、獲得していないのは今大会だけ。
といっても、このツアープレーヤーNO.1決定戦「UBS日本ゴルフツアー選手権 宍戸ヒルズ」は本人が44歳の2000年に誕生した大会だ。

開幕前は、「それを言い訳にも出来るけれど、言い訳しないでやる。執念を燃やしてね」と話し、1アンダーの21位タイスタート。

「色気ムンムン。どうだ〜って感じで来たけれど。やる気満々で来たから余計に残念」。
最後のタイトル獲りは、また来年に持ち越しとなってしまった。

「どんどん厳しくなっちゃうじゃん!」と、悔しそうに顔をしかめてから、「でもしょうがない。先は長いし、ここで無理はできないから……」。
2日目に棄権を申し出た。

腹のテーピングをちらりと見せて、「しばらく様子を見るよ」と言って、名残惜しそうに宍戸の森を
後にした。

なお、前日の大会初日は、ジャンボ尾崎が座骨神経痛で。また弟の健夫も右肩痛。谷口徹は先の交通事故の後遺症でもある左肩痛で棄権している。

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