Tournament article

長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント 2009

石川遼「悔しい思いを今週にぶつけたい」

惜しくも2日間で幕を閉じた全英オープンは、その翌日からいっさいクラブを握らず、帰国直後の10時間睡眠でしっかり休養を取り、体調は万全。

地面の固いリンクスは、転がすアプローチが要求されたが「長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップ」の会場のザ・ノースカントリーゴルフクラブは寒冷地特有の洋芝で、ボールが深く沈み込む。
高く上げて、かつ距離感を合わせる技が必要となるが、「今週は上から落としていく。先週とは違う技術が求められている」と、17歳の頭もすでに切り替わっている。

前日21日(火)は9ホールの練習ラウンド。
そしてこの日水曜日のプロアマ戦ではキタキツネの歓迎を受け、また半世紀ぶりの天体ショーも堪能。

ここ北海道では30%が欠けた部分日食を、ギャラリーの方から借りたという日食メガネで観測した石川は「僕がこんなに太陽のことを意識して見たのは初めて。感動しました」。
午前中はどんよりと曇り空も、日食が始まるなり欠け始めた太陽が雲間から現れて、「それも、とっても不思議でした」と、いよいよ23日から始まる本戦を目前に、神秘の瞬間をしっかりと目に焼き付けた。

昨年は、最終18番パー5で残り256ヤードの第2打でスプーンを握り、ピン手前4メートルに奇跡の2オン。3位タイにつけている。

相性の良いコースで「悔しい思いを今週にぶつけたい」。
夢だったウッズとの同組ラウンドは残念な結果に終わったが、そこで得た収穫は無駄にはしない。
「ぜひ最終日に優勝争いで、良いものを見せたい」。
今年も日食に負けない奇跡を披露して、イギリスに置いてきた無念は今季2勝目で晴らしてみせる。

関連記事