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〜全英への道〜 ミズノオープンよみうりクラシック 2009
矢野東は2年連続2度目の全英オープンへ
初日の木曜晩はなんとか6時間睡眠が取れたが、翌2日目の金曜日はまたもや全く眠れなかった。
加えて、連日の真夏日。急な傾斜が続くコースレイアウトにまさに満身創痍か…。
通算3アンダーでどうにか戦い終えて、「いまは、疲れているのか元気なのかもよく分からない状態」と、苦笑したが、癒す間もなく再び旅の準備をしなければならない。
全米オープン前の日本ツアーでも、3戦連続で予選通過を果たしており日課のトレーニングも手薄になっていた。
「来週は、週4で体を鍛え直す」と、矢野。
そして、1週あいたらまた世界が待っている。
英ロック・モンドゴルフクラブで行われるバークレイ・スコティッシュオープンと、さらに翌週はいよいよ全英オープン。
昨年の賞金ランク2位の資格で2年連続の出場を果たす。
昨年は「舞い上がって」屈辱の予選落ちを喫したが、今年は全米オープンの2日目に65を出したという切り札がある。
「あれは紛れもない実力だったと、良い意味で勘違いしてやれると思う」。
前回のロイヤル・バークデールは、バンカーからの脱出に失敗して1打に泣いたが、「今年はバンカーは池だと思ってやります」と、徹底してリンクスの罠を避けて歩く構えだ。
またリンクス特有の風の攻略のヒントもつかんでいる。
昨年の大会で、グレッグ・ノーマンが100ヤードでも150ヤードでも、5番アイアンで打っているのを見た。
「普通は2番手くらい上げるんですが、彼は風の中でも同じクラブで打っていたんです。確かに、これだどスピン量も一定するし、使えるなと思って。そういう秘策をいくつか持って、臨みます」。
今季メジャー2戦目の目標は、まずは「予選通過」だ。
確実にクリアしたら、週末には来年の出場権が与えられる「15位内を狙っていきたい」と、抱負を語った。