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アジアパシフィックオープンゴルフチャンピオンシップ パナソニックオープン 2009
アルテミオ・ムラカミが「ゆかりの日本でぜひ結果を」
アジアンツアーで初優勝をあげたのは一昨年前。以来、アジアを拠点に戦っているが、今年は序盤からハプニング続きで、少々参っている。
まず最初は2月のアジアンツアーインターナショナルだった。
どうやら、あまりの暑さに会場で買い食いしたかき氷に当たった。ひどい食中毒で、やむなく途中棄権。
さらに翌月のインドネシアオープンは期間中に高熱が出て2度目の棄権。
「少し良くなってきた、と思ったら、ことごとく病気で棒に振って・・・」。今年は、インドネシア・プレジデンツ・インビテーショナルの5位が最高で、そのほか目立った成績がない。
シーズンも後半戦を迎え、シード権争いのまっただ中に立たされているだけに、「つらい日々が続いています」と、顔をしかめる。
今週は、師匠のフランキー・ミノザとは約1ヶ月ぶりに、同じ舞台に立つ。
弟子の葛藤を横目に見ながら、いまは来年参戦を希望している米シニアのチャンピオンズツアーに向けての準備に忙しく、そうそう構ってはもらえない。
「技術面では、相変わらず“見て覚えろ”という感じだけれど『今は我慢の時』だとか、師匠には、ときおりさりげなく言ってくれる言葉に大いに支えられています」と、感謝する。
日本にルーツを持つだけに、両ツアーに賞金ランキングが加算されるこの大会にはことのほか思い入れが強く「ゆかりの国で、ぜひ上昇のきっかけをつかみたい」と、本戦を目前に直前に気合いを入れていた。