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The Championship by LEXUS 2009

矢野東が「ピンを狙うのは最終日のバックナインで」

同組の丸山茂樹(左)は、最終ホールでナイスパー。揃って好フィニッシュに、笑顔もこぼれて…
先週のマイナビABCチャンピオンシップから、「静かなゴルフ」を貫いている。ティショットは極力ドライバーを使わずに、スプーンで安全・丁寧に打つ。ピンも無理をして、狙わない。

だからこの日もバーディチャンスは、すべて手前から打っている。
「取りに行くというよりも、平均点以上のスコアで上がることを目標にしている」というそのわけは、いよいよ2週後に控えた米ツアーのQスクールは、セカンドステージからの挑戦を見据えたものだ。

そこでは1位を取ることが目的ではない。
「毎日着実にスコアを積み上げて、上位で終わること」。
そういうゴルフを今から心がけ、来季の出場権を確実にもぎ取ろうという算段だ。

だが、この日は後半のもっとも難しい13番と15番でボギーを打ったあと、つい火がついたのが奏功した。
「ボギーに頭に来て今週、初めてピンを狙った」という16番で8メートルのチャンスをねじ込むと、17番はピンそば30センチ。
そして最終18番も2メートルのバーディで締めて上がりの3連続に、通算5アンダーは7位タイ浮上だ。

しかしまた翌3日目からは、無欲のゴルフに徹する。
「そしてある程度、自分のポジションが見えてきたら、最終日のバックナインは攻めてピンを打って行く」。
渡米前の1勝で、さらなる自信を持って海を渡りたい。

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