Tournament article
中日クラウンズ 2009
歴代チャンピオンたちも、記念大会を盛り上げる!!
片山晋呉と欧州の強豪、ダレン・クラークの組もまたしかり。
それら現役選手たちの戦いはもちろんのこと、今年は往年の名プレーヤーのペアリングにも注目したい。
この記念大会“限定”の組み合わせがいくつかある。
前人未踏の50回連続出場がかかる杉原とともにティオフするのは、86年覇者のデービッド・イシイと85年の海老原清治だし、そのすぐ後ろの組は、68年と70年を制した安田春雄と83年の陳志明、90年チャンピオンの須貝昇が続く。
特に7年ぶりのツアー出場となる須貝は、4年前に医師には「再起不能」とまで言われた大病を克服してから初のトーナメントなだけに、感慨もひとしおだ。
「こうして主催者の方に招待していただいて、しかも50回という節目の大会でコースに立てるということは、本当に嬉しいこと。諦めずにゴルフを続けてきて良かったな、という思いでいっぱいですね」。
もっとも和合にあの頃の面影はほとんどない。
形状が変わり、しかも風に吹きさらされたグリーンは固く、速く攻略は容易ではない。
それは現役の選手でも悲鳴を上げるほどで、須貝もこの日水曜日のプロアマ戦は特に前半で手こずった。
それでもフェアウェイキープに徹し、後半からはどうにか戦えそうな手応えも出てきた。
もちろん、あのとき味わった栄光の瞬間と、同じように出来るとは思っていない。
「僕自身、過去は振り返らないタイプだしね。明日からの本戦では今、自分が出来るゴルフを精一杯やりたい。僕らしいゴルフで魅せたいね」。
今年の和合は、いぶし銀が光る。