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中日クラウンズ 2009
永久シード7人がそろい踏み
いよいよそろい踏みだ。
77年の日本プロゴルフ選手権を制した中嶋。「あのときも、50回目だったんだ」。誇らしげに胸を反らしながら、しかし弱気が口をついて出る。
「まあ・・・でも今週は俺らしいゴルフが出来ればいいなって思ってる」。
景気の良い話をするには、体調が良くない。
テレビ解説で訪れたマスターズで原因不明の頭痛と微熱に悩まされ続けた。
帰国して症状が若干、軽くなったとはいうものの完治したわけではない。
近く精密検査を予定しており、結果が出るまではやはり不安が消えない。
「とにかく、今は頑張るとしか言えないよね」。
どうにか拳を握った54歳に向けて、可愛らしい声が・・・!!
この日水曜日のプロアマ戦は本戦並みの大ギャラリーが駆けつけたが、その足下から聞こえてきた「なかじまさん、がんばってください・・・!」。
孫娘の愛ちゃんと同じくらいの年頃の女の子がそんなエールとともに、手作りクッキーをプレゼントしてくれたのだ。
早速ボリボリと美味しそうに頬張りながら、「よ〜し、おじさん、ちょっと頑張っちゃおうかな!」。
気合いを入れ直していた。
※永久シード権・・・ツアー通算25勝以上をあげたものに、生涯を通じて与えられるツアー出場権のこと。現在、杉原輝雄(28勝)、青木功(51勝)、尾崎将司(94勝)、中嶋常幸(48勝)、尾崎直道(32勝)、倉本昌弘(30勝)、片山晋呉(26勝)の7人しかいない。