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VanaH杯KBCオーガスタゴルフトーナメント 2010
上井邦浩に続き増田伸洋もホールインワン、しかもまたもや8番で!!
スタートの1番から躓いた。ティショットを左にOB。同組でまわった谷原秀人は、「上井は朝から完全に体が止まっていた」と、証言する。
本人もその自覚があった。
「1球打って、緊張してしまった」。さらに打ち直しの3打目も「あんなに震えたのは初めてです」と、重圧のほどを伺わせた。
今度はどうにか左のラフに止まり、そこから1メートルに寄せてボギーで怪我を最小限に抑えたが、次の2番でもボギーを打った。
ようやく14番ホールあたりから「しっくり行きだした」というが、序盤の出遅れを取り戻すには、時すでに遅し。
初優勝はお預けながら、終了後はチャンピオンとともに表彰式に出席し、主催の九州朝日放送と特別協賛のVanaH(バナエイチ)と開催コースの芥屋ゴルフ倶楽部より初日に続き、2度目のホールインワン賞金30万円を受け取って、「今後、プレッシャーに負けないくらい。練習します。もっと強くなって、悔しさを晴らしたい」」と、単独5位賞金プラス計60万円を胸に、思いを新たにしていた。
そしてこの日最終日はもうひとり、上井と一緒に30万円を受け取ったのが、増田伸洋だ。
ホールも上井と同じ8番だ。
8番アイアンのティショットは音をたててピンそばをとらえたあと、左に跳ねてカップインしたという。
この日はインスタートだったこともあり、最後の9番を終えてもまだ余韻を残したまま。試合では自身初という快挙達成に、クラブハウス前で汗だくのガッツポーズだ。
あたり構わず選手をつかまえ「聞いて聞いて」と喜び報告。
「入っちゃったよ、嬉しいよぉ〜!!」。
今大会協賛のドームとスポンサー契約を結んで7年目。
毎年、入れ込んで会場入りするが、今年は特に、ツアーでは唯一となった高麗芝のグリーンに苦しめられた。
「タッチが合わなかった」と、順位は40位タイにとどまっただけに、せめて最終日にひとつ話題を作れたことが、なおさら嬉しい。
「若干・・・・・・でしたけどね」と、照れ笑いで「スポンサーにも、少しは恩返し出来たんじゃないでしょうか」と、満足そうだった。