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VanaH杯KBCオーガスタゴルフトーナメント 2010

谷原秀人は「若い子たちに、負けちゃいかんな」

今週は初日のスタートの10番で打ったあとは、まだボギーをひとつも叩いていない。53ホール連続のボギーなし。目が強く、難解な高麗グリーンも、「ラインを読まないで適当に打つ」という秘策(?)のおかげで、3パットもまだしていない。

先週の関西オープンから2週続きの猛暑に悟った。
「怒ったら、余計に暑くなる。だからな〜んも考えず、気楽にやってます」と、のほほんと笑った。

久しぶりの優勝争いにも「ノープラン」を装う谷原だが、これこそが作戦だ。2006年から賞金争いの常連だった3年間は、いつもこんな風に戦っていた。

「前はなんにも考えず、ピンしか見えていなかった。いや、ピンしか向けなかったんです」。
しかし、怖さも色々経験してきた今は、つい「色々考えて、つい守りに入ってしまう。攻めきれない自分がいるんです」。

それを「大人になった」と表現するのは聞こえがいいが、「要は、僕も歳をとったということですね」と、自嘲の笑み。
32歳を迎える今年は、石川遼や池田勇太が羨ましくて仕方ない。
「遼も勇太も、今も若い子たちはみんな、怖いとも思ってない。以前も自分はああだったのに・・・。負けちゃいかんな」。

次週30日の月曜日は地元・広島県は松永カントリークラブで自身が主催する「第4回谷原秀人ジュニアクラシック」も控えている。
本人も毎年、子供たちの成長を見ることを楽しみにしているだけに、良いお土産を持って会場入りといきたい。
そのためにも大混戦の最終日こそ、ただひたすらピンだけを見つめていくつもりだ。

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