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カシオワールドオープン 2000

「34しか出させてくれないみたい…」

尾崎将司が、3日連続の68をマークして4打差3位

 前日、「毎日4アンダーずつなら、チャンスがあるかな」と話したジャンボ。
しかし、判で押したように3日間ともアウト34、イン34の68というスコアに、「う〜ん、どうもここは34しか出させてくれないみたい…。でも3日間、34、34って記録じゃないの?」と苦笑いだ。
 17番でバーディチャンスをはずした瞬間、「これは18番も取れないかもしれない、ってよぎったね。そしてそのとおりになった。…(運命の)いたずらを感じたよ(笑)」

 首位の4打差3位。住友VISA太平洋マスターズ、フェニックスとこのカシオワールドオープン。秋のインターナショナル3連戦のうち、今大会だけ未勝利のジャンボ。逆転Vで3連戦、完全制覇を果すには、「もっとエンジンをかけないとね。明日は突撃態勢だよ」と、気を取りなおしたジャンボ。
 「明日は32、32だな。…まあ、楽勝じゃない?」と豪快に笑った。

◆ 尾崎将司の話し
 「ショットには出応えがあった。ただ、(鈴木)亨は今日は後ろから見ている限りでは、良くフェアウェーを捕らえていたし、もっと大きなスコアを出さないと、難しいね。でも、亨だって、出来すぎだって、自分でもビックリしているはずなんだ。でも、優勝が近づいた来たら、そうはうまくいかない。この3日間は風がほとんどなかったし、パー4がそんなに長くないから、風がない分、チャンスは大きくなったからね。
 しかし、3日間、34、34と続いたらやっぱり『うわ〜っ』て思ったよね。3日間とも 34って記録じゃないの(笑)。

 もうちょっと爆発的なスコアが出ないかなあ…。
 今日だっていいショットはしてたんだけど、上りのパットが打ちきれなかった。う〜ん…本当のこと言ったら、今週はパットのグリップにナマリの塊を入れたんだ。手元が動きやすくなるように、と思ってね。ストロークがスムーズな状態になるようにしたんだ。実際に、うまく動いているんだけど、ただここのグリーンは目が強いし、しかも今年は葉もきつい。これだけグリーンが重たくなると従来の強気のパットができない。手元が重いと、インパクトで鋭くしずらくなっているのも要因といえると思う。ちょっと考えすぎているのもあるね。

 まだ今年1年を振り返るのは早いけど、あえて振り返ってみれば、たとえば、右手のいちばんいいところばかり使ってしまうとか、とか、楽してうまくいかそうとするスイングになりつつあったんだ。手だけでフェードを打とうとしたりね。年をとってくれば、思った以上に自分で意識して腰で打つスイングをやっていかないといけないんだ。それができればもっとうまくいくはずなんだ。
 今年はそういう、あんまり良くない部分を背負っている分、自分がやろうとしていることをやりきるのが大事、もっといいゴルフをするためには、それなりの答えが出ないといけないのに、答えが出なさ過ぎて、自分でプレッシャーかけてしまったり、というのがあった。

 でも、今日は17番、5番アイアンのショットで力を使ったいいスイングをしたと思うし、それによって、とても良い球筋にもなった。この形をやっていけば、相当明るくなるというのも感じたね。

 明日が、楽しみだ。
 明日は32、32。3日間、32というのはつらいけど、2回でいいなら楽勝だなあ(笑)」

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