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プラヤド・マークセンUnisysポイントランキング賞とイーグル率賞受賞

23歳のプロム・ミーサワットはルーキーイヤーの今年、日本で初シード入りを果たした。24歳のチャプチャイ・ニラットは今年、アジアンツアーで最後まで賞金レースを争って、賞金ランクは2位につけた。38歳のトンチャイ・ジェイディは今年、欧州ツアーで4年連続の賞金シードを決めた。

近年成長著しいタイ勢の中にあって、いまや“父親”的存在といってもいいのがマークセンだ。
身長163センチとわりと小柄で童顔だから、若く見えるがもう41歳。日本ツアーのシードは早7年目。ベテランと呼んでもいい年齢に差し掛かったマークセンのもとには、相談を持ちかける若手選手が絶えない。

異国の地で転戦を続ける難しさ。ゴルフのこと以上に深刻な言葉や食事の問題…。
そんな若手の声にも親身になって、耳を傾ける彼の姿がある。

何度もチャンスを迎えながら、結局今年も日本では未勝利に終わったが、部門別ランキングではみごと2冠に輝いて、母国のリーダーとしての威厳を示した。

総合的に優れた選手を選出することを目的に、平均ストローク、平均パット・・・をはじめ合計9部門の順位をポイント換算し、その合計によって順位を決定するUnisysポイントランキング賞と、イーグル率賞で堂々の1位を獲得。
賞金ランクは自己最高の10位につけて、年間を通じて高いレベルで安定した成績を残す一方で、常にアグレッシブなゴルフでコースを攻めて、その存在感をアピールした。

12月3日に行われた「2007年度ジャパンゴルフツアー表彰式」で、社団法人 日本ゴルフツアー機構会長の島田幸作より記念のトロフィと、同機構のオフィシャルスポンサーである日本ユニシス株式会社の籾井勝人・代表取締役社長(=写真上、右)より賞金100万円と、副賞の「東京ディズニーランド カウントダウンパスポート」を・・・。

またイーグル率賞として、同トロフィと「ホテルオークラ東京朝食付ペア宿泊券」を受け取って、「この2つの賞に恥じないようこれからも、ますます精進を続けていきます」と、壇上で決意を新たにしていたマークセンが、有終の美を飾ったのはその翌週のアジアンツアー最終戦だった。

母国・タイのバンコクで行われたボルボマスターズオブアジアで今季初優勝!
タイの英雄がこの勝利で弾みをつけて、シード7年目を迎える日本ツアーで来年こそ初Vを狙う。

  • 専属キャディの上江洲安秀さん(右)にはマークセンよりベストサポート賞を贈呈。初の2冠達成を喜び合った

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