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サン・クロレラ クラシック 2009

いまだ予選通過ゼロの永野竜太郎は「意外と激しい・・・」

水城高3年時にフジサンケイクラシックでベストアマを獲得するなど、ジュニア時代から数々のタイトルを持つ21歳は、昨年12月のプロ転向時から注目されていた。
高校時代からすでに身長は180センチを超えて、大型選手としても期待が集まった。

昨年のファイナルQTはランク13位の資格で、本人も大いに張り切って今季ツアーデビュー。

しかし、結果がついてこない。

開幕から5試合に出場したが、ツアーの獲得賞金はいまだ¥0。
ミズノオープンよみうりクラシックでは、初日に69をマークして「プロ初のアンダーパー」と喜んだのもつかの間、2日目に80を叩いてやっぱり決勝ラウンドに進めなかった。

マンデートーナメントを1位で通過して、本戦の権利を得た先週の「長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップ」も、せっかくのチャンスが生かせず予選落ちした。

「開幕からずっとショックを受け通しです」と、大きな体を縮める。
「チャレンジトーナメントでなら、思うようなゴルフが出来るんです」と、唇を噛む。
「でもツアーだと、注目されているんだから成績を出さないと、と自分で自分の首を絞めてしまって」と、うなだれる。

本人曰く、「温厚そうに見えるけど、意外と激しい」という性格も影響しているかもしれない。ナイスショットに大喜び、ミスショットに落胆し・・・。
「そのうち、自分で自分がコントロールできなくなるんです」と、打ち明ける。

相変わらず悄然と過ごした先週末。
「これではいけない」と札幌市内を徘徊し、ふと目についた本屋を覗いた。

昔から活字アレルギーだが「あえて苦手なことを克服することからやってみよう」と思いつき、直感で手に取った2冊の本はいずれもメンタルトレーニングが題材で、ページを開いた途端に目からウロコの連続だった。

「気持ちがフラットでないと、ここぞというときに集中力が保てない」と、痛感させられたという。

それから毎晩、テレビを消して30分。読書の時間に当てている。
就寝前に、静かに自分を見つめ直すことで、ゴルフへの姿勢も変わった。
いよいよ迎えた大会初日は、「今日は良くても意気込まず、悪くても落ち込まずいつものリズムでやれたと思う」。
3アンダースタートに、「今日のゴルフは90点」。
そう大きく頷いたあと、「・・・いや、90点は言い過ぎかな」と逡巡したが、本当に点数をつけるべきは翌2日目だ。
今週こそ週末出勤で、休日手当を受け取りたい。

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