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ブリヂストンオープンゴルフトーナメント 2006
手嶋多一「最終日にはもう運が残っていないかも・・・」
16番では、やはりグリーン奥から20ヤードのアプローチ。
ピッチングウェッジで転がした第3打が、最後の1メートルで突然大きくスライスしてチップインイーグルだ。
前半11パット、後半9パット。合計20パットの63に「あまりに取りすぎると、かえって気持ちが悪い」と、身震いしたのも無理はない。
強烈な運は、すでに前日から続いていた。
2日目の1番パー4で残り157ヤードの第2打は、ほとんどダイレクトで入った。
18番パー5は、105ヤードから直接入れた。
1日2イーグルが、いずれもチップイン。
「僕はショットがよく曲がるから(笑)。逆に小技が得意というのはあるかもしれないけれど。それにしても、こんなに入っちゃうのは本当に、まぐれでしかない」。
幸運続きの2日間に「最終日にはもう運が残っていないかも・・・」。
4打差の単独首位にも、逆に表情が曇る。
開催直前の今週16日(月)は、自身38回目の誕生日だった。
しかし、もともとあまり大きなことを言うタイプではない。
「自分へのプレゼント? ないない、きっとない」。
今年の目標だった、自身初の年間2勝目のチャンスを迎えても、とことん後ろ向きの手嶋が頂点をつかめるか。