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QTから羽ばたけ!!ルーキー・中西雅樹はランク10位

「目立つことが大好き」という中西が、ファイナルQT最終日に選んだ“勝負パンツ”はインパクトのある白と黒のストライプ。ツアー出場優先順位を決めるシビアな“戦場”にあって、その存在感は際立っていた。

決勝2日間の目標スコアは10アンダーと、ゴルフもイケイケ路線。
前日の第5ラウンドでは自慢の豪打を存分に生かし、15番では386ヤードドライブも披露。68とスコアを伸ばして12位タイと、急浮上していた。

最終日の第6ラウンドでは、10番までに4アンダーをマーク。
「よし、後半も・・・」と意気込んだ途端、12番、13番で連続ボギーを打ってしまった。
「後半はちょっとショットが曲がっちゃった」と反省しつつ、最終18番ではみごとなリカバリーショットで魅せた。
左に曲げた第2打で強烈なスライスをかけて、木と木のわずかな隙間を打ち抜いた。
ピンまで3メートルのバーディチャンスは惜しくも外れたが、ピンチをパーで切り抜けた。
この日70とスコアをまとめ、通算6アンダーはランク10位だ。

昨年11月30日の大会初日は2オーバーの135位と大きく出遅れたが、翌日の第2ラウンドは61位タイ、第3ラウンドは59位と、着実に順位を上げてのトップ10入り。

「尻上がりの成績は、底力があるって証拠かな!?」とおどけて180センチ、90キロの体を反らした。

2000年のパブリック選手権で優勝するなど、35個のジュニアタイトルを持つ。
クラーク記念国際高校を卒業後は、米アリゾナで“ゴルフ留学”。海外でも『ジュニアマスターズ』など4試合で優勝経験もある。

以前、400ヤードのホールでワンオンしたこともあるという21歳の飛ばし屋は今季、日本ツアーに初参戦。
「目標は、世界一。目指すはタイガー・ウッズ。飛距離を武器に、そこに向かって頑張りたい。できるだけ早く1勝したい」。
“新人”らしからぬ大胆さで言い切った。

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