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ダイヤモンドカップトーナメント 2002
「すべての面で、勉強になりました」
スタートの1番ティグラウンド。
「17歳の高校生、中西雅樹」と、選手コールがかかると、満員のギャラリースタンドが、ざわめいた。
「17歳で、たいしたもんだね」
豪快なティショットに、ざわめきは、いっそう大きくなった。通算7アンダー、29位タイからスタートの最終日は、片山晋呉、今野康晴とのラウンド。
2日目には67をマークして、高校生とは思えない貫禄で、堂々の予選通過を果たしたが、さすがにこの日は、大ギャラリーに囲まれてのプレーに、緊張したのか、
「今日は1日、ず〜っと曲がりっぱなし。右ばっかり。ほんと、ひどかった」通算1オーバー63位タイのフィニッシュには悔しさを隠さなかったが、トッププレーヤーたちとのラウンドには、収穫も多かったようで、
「片山さん、今野さんとのラウンドは、本当に楽しかった。すべての面で、勉強になった」と、満足げ。
表彰式では、チャンピオンの中嶋と、照れくさそうに記念撮影に収まって、普段の17歳らしさも、見せていた。