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住建産業オープン広島 2000
現在賞金ランク45位の河井博大は田中秀道の1年後輩
河井博大は今年の開幕直前に、広島県・瀬戸内高校時代で1年先輩の田中秀道とともに、このつんくさんが司会だったテレビ番組に出演。番組内でこんな約束を交わした。
「今年、賞金2500万円稼いだら、田中さんと河井さんの応援歌を作ってあげる」
その変わり、果せなければ2人で『モーニング娘。』のコンサートで、舞台裏スタッフとして働かなくてはならない。
今季、河井は中日クラウンズで3位、タマノイ酢よみうりオープン11位に入る活躍を見せているが、現在賞金ランクは45位の942万1800円と、目標額にはまだまだ。
「早く稼がないと、田中さんにも叱られますから」
ノルマ達成にむけ、懸命に戦っている。
高校卒業後、別々の進路を取ったためしばらく親交がとだえていた河井と田中が、再会したのは97年ツアー。
「そのとき田中さんはすでにバリバリのシード選手。僕はデビューしたての新人。こちらから気安く声をかけちゃいけないという遠慮があったんです。けど、田中さんのほうから親しく声をかけてくださって、話してみたら、高校時代、面倒見のよかったときの田中さんのままでした」(河井)。以来、2人は再び、一緒に練習したり、行動を共にするようになった。
「田中さんからはいつも、絶対負けないって気迫が全身から伝わってくる」と河井。先輩の刺激を受けて、昨年のファイナルQTランク4位も今大会の成績次第で大会後に行われるリランキング1位にのしあがれそうな雰囲気だ。
もちろん、今大会で勝ってしまえば、年頭の“ノルマ”も果すことができる。
河井博大が、地元の八本松コースで、目標額にいくら近付けるか―。開幕が、がぜん楽しみになってきた。