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ブリヂストンオープン 2000
▼ ブリヂストンオープン・トピックス 「今日はイーグルに助けられたよ」
首位タイでホールアウトした尾崎将司は、「ここで勝とうと思うなら、6アンダーなんてまだまだ、並みだよ。今日は2イーグルに助けられたって感じだな」と静かに語った。
尾崎はこの日、インスタート。
前半の18番で、グリーン左手前残り40ヤードの第3打のアプローチを、サンドウェッヂで直接放りこむと、折り返して2番パー5では、残り178ヤードを7番アイアンでピン手前15メートルに2オン。これを沈めて、97年の住友VISA太平洋マスターズ以来の“1ラウンド2イーグル”に、パターを刀のようにさやに収める得意のポーズを取ってファンサービスだ。
だが、「内容的にはまだまだ」と首を振る。
「アイアンの切れ味がよくない。
練習場ではやれるけど、練習場で作ったものがまだまだゲームの中で使いきれていないってやつだね。納得できないところがたくさんある」
その中で、尾崎自身が合格点を出したのは「8番の一発だけ」という。
7番アイアンでピン手前2,5メートルにつけバーディを奪った8番、171ヤードのパー3。「ああいうショットを、続けられなくちゃ」と自らに言い聞かせるようにつぶやいた。
今週のグリーンは、目が強く、ラインが読みづらいコーライ芝。普段のベントグリーンより、しっかりとしたタッチが必要だが、その方の対策は万全だ。
「コーライ用に、ロフトのあるパターを用意してきた。今週は、できるだけ転がりのいいパットが必要だからね」
6番で5メートル、8番で3メートルのバーディチャンスを入れるなど、「まあ…といってもそんなにびっくりするほど入っているわけではないけど、それ(ロフトの立ったパター)がよかったみたいだな。パッティングスタイルにもいろいろと改良を加えてきたけど、それもだんだん自分の物になってきたしね」と、グリーン上に関しては納得顔の尾崎。
「今週は、6(アンダー)×4(日間)をやってみたいね」と不敵に笑った。