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フジサンケイクラシック 2009

ジャンボ尾崎が暫定4位に

62歳が好スタートを切った。この日初日は濃霧のため、スタートが30分遅れた。午後組のジャンボがホールアウトするころは曇天も手伝って、夕闇迫る上がり2ホールで踏ん張った。

17番パー5は、第2打でミスショット。大きく右に曲げて、ピンまで100ヤードの深いラフの中からピッチングを握った第3打を1.5メートルにつけて、これを沈めた。

最終18番は、グリーン奧に打ち込んだ3打目を2.5メートルにつけて、パーを拾った。
2アンダーの暫定4位タイフィニッシュに大歓声を浴びて、ニヤリと笑みをつくって見せたが納得はしていない。
「まだまだ、試行錯誤だ」と首を振る。
5番で計測のドライビングディスタンスで325ヤードを記録しながら「まだタイミングが合わないんだよ」と、渋顔だ。

いまなお、ロマンを求めている。
「やっぱりなんといっても飛距離が一番。今の若い子たちは、よく飛ぶし、そこできゃんと言わされていたんじゃ、腰が痛いなんて言ってられない」。
そう奮起するジャンボだが、「残念ながら、バッグスイングの入りが悪くて、手打ちになって、シャフトのしなりもヘッドの効きもなくなっていた」。

それを補うのに先週の45.75インチから、さらに伸ばして今週、バッグに入れたのは自身最長の46インチのドライバーだ。

「ここらで科学の力を信用していきたい。でもまだ違和感があるから。最後の18番みたいに、右のバンカーを嫌がって打ち損じる」と、左に曲げたティショットを悔やむ。

「明日以降、この山をどう克服できるか……」。

やはり、この日ジャンボと並んで2アンダーでホールアウトした石川と、このオフにかわした「遼と最終日最終組で戦う」という約束を果たすためにも、手をこまねいてはいられない。

そんなジャンボに、17歳が改めて称賛を贈った。
「ショットもアプローチもパットも、ジャンボさんは日本一です」。
折に触れて、幾度となくその門を叩いてきた石川にとってはこの日の好発進も、「僕は今日のジャンボさんのプレーは見ていないけど、きっと絶好調じゃないのにこのスコアだと思う。自然にプレーした結果ではないか……」と、そう予想したあとで、「僕も、ジャンボさんと最終日最終組で回れるように頑張ります!」と“師匠”に誓っていた。

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