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サントリーオープンゴルフトーナメント 2006

宮里優作「僕がやるべきことはひとつ」

今年初めか、昨年の終わりごろからだっただろうか。スタートティで、優作が新たに取り入れた“ルーティン”がある。
それはその日1日、マーカーや移動式スコアボードで自分のプレーについて歩いてくれるボランティアのみなさんと握手を交わすこと。

海外での経験が、自然とそうさせた。
「向こうの選手は、当たり前のようにしていたから」。

選手のほうから、積極的にファンと触れ合うこと。
無償で大会に協力してくださっている人たちに、率直に感謝の気持ちを示すことの大切さ。

「・・・良いと感じたことはちゃんと持ち帰って、日本でもどんどん浸透させたいと思った」と優作はいう。

そんな小さな努力は、ちゃんと形になって現れている。
今年4月のチャリティゴルフ『ガン撲滅基金 高松宮妃賜杯争奪 ゴルフ東西対抗』の代表選出のためのファン投票で1位。

同時に、人気が上昇すればするほど期待は重く肩にのしかかる。

いまもっとも初優勝が待たれている選手。
本人も、その“責任”をひしひしと感じている。
「・・・長い目で見てください、と言うしかない」。
重圧を押し隠し、わざと明るく笑った。

2日連続で首位に立ち、改めて心に誓った。
「僕がやるべきことはひとつ」。
タイで並ぶ井手口正一。1打差の谷口徹、3打差には韓国の強豪、Y・E・ヤンがいる。

まずは、目の前の敵を倒さなければならないのはもちろんだが、それ以前にやるべきことがある。
アマチュア時代に3度、プロになって自身6度目の最終日最終組は「コースとの戦い。・・・勘違いはしたくない」。

※最終日の模様は10日(日)、日本テレビ系31局ネットで15時からの放映です。

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