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ダイドードリンコ静岡オープン 2000

この日7アンダーで単独首位の片山晋呉は今オフ、読売ジャイアンツの工藤公康投手を見習って猛特訓。

5番パー5で1メートルを沈めると、「昨日できてきたばっかりのアイアンの距離感がすごくいい感じなんです」と、波に乗って3連続バーディ。
後半に入って11番、12番でもバーディを奪い、13番ではまたまたピン手前2,5メートルのバーディチャンス。これには「入れちゃったら、一体どんなスコアになっちゃうんだろう、と思うとさすがに“ドキがムネムネ”しちゃいました」と、惜しくもはずしたが、 17番パー3では4番アイアンでピン30センチにピタリと寄せ、7アンダーで首位発進だ。今季は、万全の態勢で開幕を迎えた。
オフの間に、いまツアーで大流行の視力回復手術に踏み切って、0.4の乱視が「いまはときどき1.5くらい見えることもある」。この日、強い雨と風でプレーが約1時間遅れ、最終18番はかなり薄暗くなっていたが、「以前なら、全く見えなくてすべてキャディまかせだったけど、いまはなんでも自分で読めちゃう」と、2メートルのパーパットもあぶなげなく決められた。 肉体面の充実も、ぬかりない。
ヒントは1昨年前、参加させてもらった読売ジャイアンツの工藤公康投手(当時ダイエー)のオフキャンプ。「いくらピッチャーっていっても、もう30歳なかば。ちょっとナメてたんです。『その年で、そんなハードなのはやるわけない』と」。
ところが、「朝起きて、メシ食ってるとき以外ずっと走っている」という工藤投手の異常なランニング量に、度肝を抜かれてしまった。
「それは、当時25歳の僕がやっても目一杯の量だったんです。将来、今の工藤さんと同じ年齢の僕がやったとしたら、とてもじゃないけど無理だって思った。自分の甘さを再認識しました。このままじゃいけないってね」
今年は、工藤投手がしていたのよりもさらにランニング量を増やし、ウェイトトレーニングにも、いっそう精を出した。そのおかげで、開幕までに体重が3キロアップ。ウェストは2センチ細くなり、逞しさが増している。
「先週の東建(10位)のあと、うちに帰ったその日も、翌日の月曜日もランニングしました。今年はシーズン中も、たとえ筋肉痛になっても、体がだるくなっても、走り続けるつもりでいる」と、気合も充分だった。

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