韓国と、台湾の選手の挨拶に苦笑した。
「小学生のころお爺ちゃんが大好きで、よく見ていて。僕もテレビで見ていて凄くファンです、って…。ああそうだよね、もうそんな年だよね」と、達観。
寄る年波と裏腹に、まだまだ枯れない闘争心が、今は逆に最大の敵。
「3ヶ月、ケガで休んでた」と、腰痛の6月から8月を振り返り、「なんせあんまりトレーニングと練習をしないこと。好きなんですね。でも、ちょっとそれが過ぎるんで。僕の場合」と、休養を心がけていながら、「昨日も結局トレーニングに行っちゃった。結局、走っちゃった」と、懲りないオーバーワークを反省。
「いやいや、もう今日は全然ゆっくり休んで。いかにゴルフを休んで次の日を迎えるか」。
5度の賞金王を数える通算31勝の永久シード選手は、努力をしない、というのがむしろ至難の業だ。
横尾要に続いて今週は、シニアツアーの「コマツオープン」で、日大三羽ガラスと称された同期の宮本勝昌がシニアデビュー。
来年1月に50歳の誕生日を迎える片山が、まるで置いてけぼりをくったみたいで「羨ましいですよ。僕もあっちに行きたいのにどうあがいたって行けない、っていうこの状況。歯がゆい」と、笑ってこぼしたのも本心かどうか。