苦手コースを自認し、予選落ちさえ想定し、この土・日は瀬戸内海でタイの海釣りを予約していたが、それもキャンセル。
ゴルフウェアは2日分しか持ってなくても、「釣りの服は持ってきてたという…。話のオチも、ちゃんとある!」と、通算31勝の永久シード選手は変なところでドヤ顔だ。
2018年以来、通算59回目の最終日最終組では、通算31枚目(全英オープンは8回目)のメジャー切符がかかるが、「18ホール歩けるだけで幸せ」と、徹底して無欲を貫くベテランのプライドをくすぐったのは、この日同組で回った石川遼だ。
直接対決は、昨年の「日本プロ」以来、26度目。
「晋呉さんはとことんリスクを排除したマネジメントで淡々と。僕とは全然、違う別次元にいる。やっぱり、すごい人です」と改めて、感嘆の声を浴びるとちょっぴり片山の頬が緩んだ。
「僕も、遼と回るといつもいい。遼と回ると面白い。僕も、いつも遼を見ている。今は、何をしようとしてるんだろう、と。すごくよく考えて、ゴルフをやっているのがわかるし良いこと」と片山も、30歳のゴルフに触発されたことは確かだ。