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飯合肇が今週、米シニアのチャンピオンズツアーでデビュー2戦目!!

<世界に挑戦するツアープレーヤーたち>
飯合肇が今週、米シニアのチャンピオンズツアーでデビュー2戦目!!

誕生日の翌週、3月19日開幕の『東芝シニアクラシック』で“デビュー戦”を飾った。シニアツアーとはいえ、出場権を得るまでの道は厳しい。昨年末の予選会で、第 1ステージから挑戦。超難関を突破して、夢実現にこぎつけた飯合は、初日のスタートホールで大きな感動に包まれた。

「僕が若かったころ全盛だった選手達と、ずっと腕比べがしたいと思っていたんだ。いよいよ、ここに来たんだなぁ、ってじ〜んと来ちゃったね」。

ジャック・ニクラウス、トム・カイト、クレイグ・スタドラー・・・。日本のレギュラーツアーでもおなじみだった当時のトッププレーヤーたちは、国内ツアー通算11 勝、93年には賞金王にも輝いた経験がある飯合の実力をよく知っていて、大歓迎してくれたという。

「言葉はあんまりわからなくても、向こうから“コング”とか、“ハジ”とかあだ名で呼んでくれたりね。僕が飛ばし屋ってことも知っていて、注目を浴びたよ」と、一時帰国して参戦した日本ツアーの開幕戦『東建ホームメイトカップ』の会場で、満足げに振り返った。

もっとも、“初戦”のコースはドライバーを使えるホールが少なく、自慢の飛距離でアドバンテージを感じられる場面は少なかったが、「僕も十分やれる」との手ごたえは、しっかりと掴んで帰ってきた。

3オーバーと出遅れた初日こそ、リーダーがいきなり60の11アンダーをマークするレベルの高さに度肝を抜かれたが、2日目は飯合も67と波に乗り、3日目は1アンダーの 70をマークして通算2アンダー。「さあ、これから!」と、エンジン全開しようとした矢先・・・。実はここで、飯合にはちょっとした“誤算”があった。「シニアは、3日間で終わりだったんだよねぇ(苦笑)」。

19年、国内ツアーのシード権を守り、レギュラーツアーの競技方式にすっかり慣れ親しんできた飯合は、その週もうっかりと「4日間のつもりでプレーしていた」というのである。

しかし米シニアは、メジャー戦以外はほとんどの試合が予選落ちなしの3日間競技だ。

「やっとリズムが出てきたかな、と思ったら、もうすっかり最終日だったよ。そこでようやく、1日足りないんだってことを痛感させられた(笑)。・・・でもまあ、初日の出遅れはあったとしても、ゲームの組み立てさえしっかり立てておけば僕にも(今大会の優勝スコアの)15アンダーくらいは出せる、っていう感触はつかめたからね。とにかく、当面の課題は3日間競技に慣れること、かな。初日からしっかりとポジションを掴んでおけば、十分に好結果につながるはず」。

再渡米して、今週16日開幕の『ブルーエンジェルズクラシック(ムーアズCC・米フロリダ州)』が、デビュー2戦目。そう遠くないうちに、“コング”がビッグニュースを届けてくれるかもしれない。

『ブルーエンジェルズクラシック』のテレビ中継予定
17、18日11:00〜13:00(ゴルフネットワーク)
19日12:00〜14:00(同)

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