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フジサンケイクラシック 2009
2位の丸山大輔も、3位の小田孔明も17歳に脱帽
しかし、結局6つも差をつけられては、ぐうの音も出ない。「今日一緒に回った近藤さんと、原口さんとも話していたんです。もはや、彼はワールドクラスの選手だなって」。
最終日は上空を舞う風に、難解なグリーンとシビアなピン位置。「いや、難しいですよ。このコンディションの中で、10アンダーを超えるのだけでも凄い。しかも4日間ともアンダーパーは遼くんだけでしょう。いや、ホントに凄い」と、小田もうなりっぱなしだ。
いま絶好調の17歳にスタート時から、これだけ差をつけられていては、さすがに大きなことは言えない。「今日は初めからトップ5が目標でした」と、小田はいう。
12番までに3バーディを奪い、通算6アンダーまで伸ばした時点で軌道修正するにしても、「単独2位狙いがせいぜいで」と、せつないため息。
「いまは、総合力でも一番では。気持ちも乗っているし、今の遼くんはきっと誰にも止め切らん」と、出身の福岡なまりで悔しそうにつぶやいた。
その石川にもっとも迫った丸山大輔もまたしかりで、最終18番で手前から4メートルのバーディパットを決めて、小田を抜いて単独2位にするので精一杯だ。
まして今季はこれまでさしたる成績もなく、2005年にツアー初優勝を飾った思い出のこのフジサンケイクラシックでようやく復調のきっかけを掴んだという段階だ。
「一時はシード権のほうが気になっていたくらいだったので……」と、頭を掻いた丸山は「今日は優勝を意識していた? いやいや全然ですよ」と苦笑いで今度は首を振り、「今は、誰も遼くんにはかなわない。彼は日本のタイガー・ウッズですから」。
また、4位タイにつけた選手会長の宮本勝昌も「いま、毎週優勝争いをしているのは遼くんだけ。いまは遼くんを中心にツアーは動いている。遼くんはきっと、伝説を作る」と、予言していた。