前半で４バーディ。一時は２打差まで詰め寄るなど、逃げるヤンを懸命に追いかけた。
だが３打差で迎えた15番パー５でギブアップ。

チャンスホールでボギーを打った手嶋に対し、ヤンは残り250ヤードの第２打を５番ウッドでピンに絡めた。５メートルのイーグルチャンスにつけられて、ついに４打差。
「さすがに、ムリっ！！･･･って思いました。７番のイーグルもそうだけど、ヤンさんはバンバン筋ってた（ピン筋に飛んでいた）」。

完敗したが、これで２試合連続の単独２位フィニッシュ。
良い流れのまま、次週は思い出の日本オープンだ。

33歳の誕生日を最終日の２日後に控えた2001年大会。
あのときも前週の２試合で好調のゴルフをキープしたまま会場入りし、粘りのゴルフでツアー通算２勝目をあげて前祝いとした。

今年、37回目の誕生日はちょうど最終日と重なる（10月16日）。
「アプローチ合戦の我慢大会で、どさくさにまぎれて勝つのが得意だし、頑張りたい」。
今季シーズン序盤に苦しんだ分を一気に取り返し、２度目のバースデープレゼントとしたい。

• 手嶋 多一