記事
関西オープンゴルフ選手権競技 2010
貞方章男が、怪我からの復帰戦で好発進
「取りにくいパー3で3つバーディを取り、3メートルのパーパットを3つ決めて、波に乗れた」。
これに気を良くして、「この暑さも乗り切れた」という。
奈良県の自宅で大けがを負ったのは、先月。
7月は、セガサミーカップの前週、土曜日のことだった。
うっかりバランスを崩して落とした金魚鉢の破片で右足を大出血。
6針縫った。
当然のことながら、北海道の2連戦はきゅうきょ欠場。
傷口が開かないよう1日中、ソファに座って過ごすしかなかった。
ほぼ「80%」まで回復した今週からようやくツアーに復帰したが「100%の完治はない」という。傷は神経を損傷し、スイングに影響はないが、足の指が2本、上方向に上げられない。
それでもなお、貞方は“怪我の功名”と捉えて前向きだ。
今シーズンは、序盤からスコアにつながらず、モチベーションが下がっていた。
「なんとなく、ゴルフに面白みを感じられなかった」というが、戦線を離脱している間にムクムクとやる気がよみがえってきた。
「テレビで人のゴルフを見て、“ああ、あそこがダメなんだな”と思ったり・・・」。
いったん試合を離れ、客観的にツアーを見たことで、「また、すぐにでもゴルフをやりたくなってきた」と、やる気がよみがえってきたという。
さっそく、そんな気持ちをぶつけた大会初日の好発進。
「明日も良いゴルフをして、このまま行ければ」。
序盤の出遅れをこの“復帰戦”で、一気に取り戻す。