新シーズン第1回目のスナッグゴルフ実技講習会が、大阪府堺市にある平尾小学校で行われ、3年生48人が初めて体験するゴルフを楽しんだ。
講師を務めたのは、奈良県出身で現在は大阪府在住の貞方章男。
昨年7月に行われた、『JGTOキッズゴルフ応援プロジェクトsupported by リシャールミルジャパン基金』第18回スナッグゴルフ全国大会では、宮里優作キャプテン率いるJGTOドリームチームとして参戦するなど、精力的にキッズ活動に参画している。
午前の実技指導では、コロナ禍で子どもたちとの直接的なスキンシップに制約がある中で、シャフトやヘッドに手を添えながらの工夫した指導で、全くゴルフに触れたことのない子どもたちに的確にポイントを指導し、ボールを高く遠くに飛ばす楽しさや、正確に的にくっつけるコツを伝えた。
また、実技講習会の締めくくりの「自己申告」をテーマとした紙芝居では、自身がガラスを割ってしまった失敗談を例に出して、「モノを壊してしまうことは仕方ないことだけれど、大切なのはその対処の仕方。無かったことにしたい気持ちがあっても、きちんと正直に謝ることが大事。」と、良かったことと悪かったことを一つずつ整理して子どもたちに分かり易く伝えた。
続く5限目は「夢を持とう」をテーマに、ホワイトボードに自身の半生を振り返り書き記しながらの講話が行われた。
4歳から始めたカラテは7年間続け、3年生の時に全国大会3位、そして5年生の時には全国大会1位に輝く。
小学6年から始めたゴルフでは、学校が終わったあと練習場で23時まで打つこともあったという。
中学2年になり米国マスターズトーナメントに憧れて単身渡米、17才でAJGAアメリカンジュニア優勝、18歳ではオールアメリカンにも選ばれた。
進学した大学でも全米4位という成績を残し、「ゴルフの練習も英語の勉強も、とにかく一生懸命にやった。毎日コツコツとやることが自分の目標達成に最も大切なこと。」と、子どもたちに努力することの大切さとコツコツと続けることの大切さを伝えた。
この実技講習会は、2017年にスタートした大阪府のスポーツ振興施策の一つである、「トップアスリートふれあい事業」に、新たにゴルフが加わることになり、ゴルフの部活動を統括する一般社団法人日本高等学校・中学校ゴルフ連盟と日本スナッグゴルフ協会、そして一般社団法人日本ゴルフツアー機構(JGTO)とジャパンゴルフツアー選手会が連携して、この施策を通じてゴルフの更なる裾野の拡大に取り組むことになり、3月までに約20回の講習会が予定されており、この事業を通じて沢山の小学生にゴルフを知って楽しんでもらうきっかけとなりそうだ。