大阪府のスポーツ振興施策の一つである、「トップアスリートふれあい事業」に応募して当選した、阪南市立朝日小学校に、地元大阪出身の山下和宏が訪れ、4年生39人を対象にスナッグゴルフによる実技指導を行った。
和歌山県に隣接する阪南市は、この時期ながら温暖な日差しが降り注ぎ、朝晩の寒暖差は大きいものの、シーサイドの南国ムード漂う気候で、体育館で行われた実技講習会も、寒さを感じさせない元気いっぱいな子どもたちの熱気と相まって、賑やかな体験授業となった。
パット、チップショット、ピッチショット、そしてフルショットの基本指導の後に、代表児童によるガチンコ対決が2試合行われた。
いずれもプロから2打のオマケをもらっての第一試合は女の子と対戦。
スタート前には山下から、「負けないぞ??」と気合を注入されて緊張感も高まる。
一打目は両者そこそこのショットで、プロより少し遠い女の子の二打目の4メートルのパットが一発でくっつき山下が完敗。
続く第二試合は男の子と対戦。
最初に打った男の子のボールはフラッグをオーバーして奥へ。対して山下の一打目はなんとホールインワンをしてしまい、大きな歓声と同時にお友達がピンチを迎えて残念がる声が入り混じった。
実技講習会の締めくくりには、子どもたちからプロへ感想が発表され、「楽しかった」との声が聞かれ、ガチンコ対決でプロに勝利した女の子は、「プロに勝てて嬉しかった」と、やや照れくさそうに喜んだ。
この日の講師を務めた山下は、「素直な子供達の反応がとても嬉しく、そんな皆んなの前でプレーが出来てとても気分が良かったです。僕たちプロゴルファーがお手伝いして子供達が少しでもゴルフに関心を持ってもらえるきっかけになってくれれば嬉しいです。」と感想を話し、オフのひとときの充実した時間を満喫したようだ。
この実技講習会は、2017年にスタートした大阪府のスポーツ振興施策の一つである、「トップアスリートふれあい事業」に、新たにゴルフが加わることになり、ゴルフの部活動を統括する一般社団法人日本高等学校・中学校ゴルフ連盟と日本スナッグゴルフ協会、そして一般社団法人日本ゴルフツアー機構(JGTO)とジャパンゴルフツアー選手会が連携して、この施策を通じてゴルフの更なる裾野の拡大に取り組むことになり、3月までに約20回の講習会が予定されており、この事業を通じて沢山の小学生にゴルフを知って楽しんでもらうきっかけとなりそうだ。