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アジアパシフィックオープンゴルフチャンピオンシップ パナソニックオープン 2010

松村道央は「前の組でプレッシャーをかけたい」

この日3日目の第2ラウンドは、午後組の最終組の、ひとつ前のペアリング。とっぷりと陽も落ちて、ホールアウト後は練習する時間もあまりない。

2アンダーは首位と2打差の4位タイでスコアを提出した松村は、すぐに18番グリーンに足早に戻った。
この日の最終組で回る、リーダーを凝視した。
まだプレー中の甲斐慎太郎が、その時点で4アンダーのトップタイにつけていた。

「良いゴルフをしているみたいだから。観察してイメージを作ろうと思って」と松村はその意図を明かした。

観戦しながら、この日の自らのプレーを振り返った。
出だしの1番、2番で連続ボギーに「今日は耐えるゴルフを覚悟した」。
嫌な流れはしかし、8番で左1メートルのバーディチャンスを決めて断ち切った。折り返しの10番でこの日3つめのバーディを奪い、アンダーパーに戻したことで、気持ちにも余裕が出来た。

後半でもまた連続ボギーを打ったが、この難条件では仕方ない。
首位と2打差も、あってないようなもの。
3週前の悔しさを、「さっそく生かすチャンスがやってきた」と、ニヤリと笑った。

2試合前のフジサンケイクラシックは、最終日を3打差の2位タイで迎えて最終組で回りながら、「遼に後半の10ホールでやられたから」。
あのときのリベンジは、前半の9ホールが鍵を握る。
「明日は先にバーディ先行で追いつきたい。今回は前のほうの組で、最終組にプレッシャーをかけたい」。一番のターゲットはもちろん、19歳のホストプロだ。

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