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今年も大盛況の内に終わった「谷原秀人ジュニアクラシック」

子供達のスイングをチェック
昨年に引き続き2回目となる今大会には、2年連続で参加している子供達が多数を占める。
広島県や岡山県等の中国地区から集まり、「第3回全日本小学生ゴルフトーナメント中国地区予選大会」を兼ねるだけあって、子供達はこの大会を1年の目標にしている。

それに、同郷の谷原は憧れの存在。広島県出身の選手が大勢いる中でも、20代の谷原は子供達からお兄さんの様に慕われている。
今季も圧倒的な強さで「マンシングウェアオープンKSBカップ」を制し、ツアー7勝を誇る先輩から、直接教えて貰えるレッスン会は楽しみの一つだ。

今日もその期待に応えるかのように、予定を大幅に上回ったレッスン会。
晴れ渡ったゴルフ場は30度を超えていたが、体重のかけ方やスイングの修正等、一人ひとりにあった指導をしていく。
大会が終わった子供達が順に並ぶため、休む暇なく練習場の打席を何度も往復する。その間もサインをしながらで大忙し。
全員の指導が終わったのは、3時間後の夕方の17時過ぎだった。

それでも、汗を拭う谷原の姿は爽快感さえ感じさせる。
「みんな上手いですよ。本当に教えることがないぐらい。更にレベルが上がっている感じです。」

特に、嬉しかったのが昨年から参加している子供達の成長ぶりだ。
「去年いた子もいるしね。身長が伸びてるから、飛距離もその分伸びてるよね。」と目を細める。

レッスン会の最中に、小学生から何度も聞かれた質問は「どうすれば飛距離が伸びますか?」。
谷原はスイングの修正だけでは解決できない問いに、正直にこう答えていた。
「もう少し身長が伸びてくれば、もっと飛ぶようになるからね。」

それを実感させるかのような1年ぶりの再会。
今大会が行われた広島県の松永カントリークラブの練習場は、池の水面に打つ形式で打ち終わると水面に浮くボールを使用している。
その分、普段のボールよりは飛距離が出づらいものの、子供達のショットは150ヤードを越え、谷原や谷原のコーチも務め一緒に指導していた内藤雄士さんからは「ナイスショット」の声が上がった。

谷原も子供達と同じ様に、松永カントリークラブに足を運んだのは10数年前。
父親に連れられて親子で練習した時もあった。
“自分と同じ様にプロになって頑張って貰いたい”という想いから、この大会が生まれた。

昨年の参加者数は62名で、今年の参加者は84名と22名も増えた。
来年の同時期に予定されている第3回大会は、認知度も増し100名を超える参加が見込まれる。

そんなうれしい悲鳴に谷原は、「俺も体力をつけないと駄目ですね。子供達も増えてるし、ボランティアで協力していただいている方々も増えてきている事は本当にありがたいです。来年はスケジュールが合えば、仲の良い選手に声をかけて来て貰って、プロも臨む姿勢で頑張りますよ」と、より充実した大会を目指す。

  • レッスン会に参加した子供達と記念撮影

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