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いよいよ全英オープン開幕。5年ぶりにゴルフの聖地で開催
その歴史を振り返ると、4大メジャーの中でも飛びぬけており、1860年に第1回大会が開催されている。
当初は、トム・モリス親子やウィリーパークスが優勝を積み重ね、アマチュアで球聖とまで言われたボビー・ジョーンズが活躍した。その後は、ジャック・ニクラウスやトム・ワトソン、セベ・バレステロス等の白熱した名勝負が語り継がれている。
今年は途中で開催を中断している事から139回大会だが、第1回大会から数えて150周年の記念大会となる。
全英オープンはR&A主催の大会となるが、開催コースは持ち回り。
1990年から5年に1度は、ゴルフ発祥の地でもあり、ゴルフの聖地と呼ばれるセントアンドリュース オールドコースでの開催が慣例となっている。
セントアンドリュースでの最初の開催は1873年のことで、ここ最近ではタイガーウッズが2000年と2005年にセントアンドリュース開催の全英オープンを連覇している。
15世紀から存在するオールドコースは、北国特有と言える強い風によって隆起や窪地ができた。
海岸沿いのリンクスコースの特徴をそのまま活かされ、大海原のようにコース全体がうねった作りになっている。いわば、自然が作り上げたコースだ。
他にも、広大なダブルグリーンが特徴で、3番と15番、8番と10番というように、広大なグリーンにピンが2本立ち、同じグリーンを共有している。
その為に、ピンフラッグも色分けされており、アウトコースのホールは白色、インコースのホールは赤色になっている。ただし、18番だけは建物の色と同化してしまわないように白色が使用されている。
特に、オールドコースの中でも有名なのは17番ホール。
オールドコースの中でも難ホールとされ、ティショットが横にそびえ立つホテル(オールドコースホテル ゴルフリゾート&スパ)越えとなり、スライスをするとすぐに建物に当たってしまうか、OBエリアのホテルの敷地内に入ってしまう。
もちろん、フックがかかりすぎてしまうと、左サイドには深いラフが待ち構えている。
今年のオールドコースを制し、全英オープンの優勝トロフィであるクラレットジャグは果たして誰の手に渡るのか。