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日本プロゴルフ選手権大会 日清カップヌードル杯 2016
アダム・ブランドが連覇を狙う! 2016年のプロ日本一決定戦がいよいよ開幕
昨年は、大会史上初のレフティとして、頂点に立った。
連覇を狙う今年、会場の北海道クラシックゴルフクラブは申し分のない舞台だ。
「今シーズンで一番最高のコースコンディションだと思う」と、ブランドも絶賛した。
ジャック・ニクラウスが設計、監修した18ホールは、大会主催の公益社団法人日本プロゴルフ協会(PGA)の倉本昌弘会長が、平野浩作トーナメントディレクターと入念な打ち合わせのもとで、「ほとんど手を加えないと決めた」のは、ニクラウスに最大限の尊敬と敬意を示した結果である。
「唯一、手を加えたのは18番のティーグラウンドを後ろに下げたこと。選手に狙いどころを選ばせる目的です」(平野氏)。
ほかは「フェアウェイのライン取りも、何も変えていない」という倉本氏の意図は、この地に惚れ込み手がけたニクラウス氏の“作品”がもはや、手の加えようもなく完成されているということであり、あとはピン位置やティーイングラウンドのポジション取りなど、そのままですでに「セッティングし甲斐のあるコース」と感じたから。
ラフは80ミリ前後と長くしないが、洋芝はそれくらいの長さがかえって難しいと、出場選手たちも囁く。また今年は初の試みとして、セントアンドリュースで使用されているものと同様のバンカーレーキを現地から取り寄せたこと。
波形にならせるレーキでならしたバンカーは見た目に美しく、同時に難易度を高める狙いがある。
そのならし方にもコツが要り、大会前にはボランティアの皆さんに集まっていただき、4日間の講習会を開くほどの力の入れよう。
おかげで打ち込んだボールは目玉に近い状態になりやすく、脱出は容易ではないという。ブランドも「バンカーに入れると4日間を通して2打以上余分に要する可能性がある」と警戒している。
天候や状況にもよるが、優勝スコアは「10〜15アンダーの間」との倉本会長の目論みに、ブランドも異論はない。
「グリーンのどこに乗せるかで、結果が違ってくる。とにかく上りのラインを残すことが大事」と虎視眈々と、史上9人目となる連覇達成への策を練る。
また倉本会長は、会見の最後に6日水曜日の正午に締め切られた「ピンポジ選手権」の投票結果を発表した。応募してくださった約1200人中700人が支持された3日目の17番パー3のピンポジションは左奥。
「より多くの方が、シビアなプレーを見せて欲しいと思ってらっしゃるということ」と理解した倉本会長は、この投票結果を受けてというわけではないが「今年は初日から難しい位置に切るつもりです」。
今年もプロ日本一決定戦にふさわしい戦いが見られそうだ。