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日韓戦の組合せ発表
そんな強い思いもあって「この大会にもみなさんに親しまれる愛称をつけよう」と、韓日両ツアーのスタッフが智恵をしぼった。3回目を迎えた今年、そうして新たに命名されたのが「MILLION YARD CUP(ミリオンヤードカップ)」だ。
その由来はまず、日本と韓国の各地を結んだ距離の平均が約960㌔であること。これをゴルフにちなんでヤードに換算すると、約100万ヤードになること。
ミリオンヤードの距離を隔てた両国が相まみえ、互いの栄誉をかけて戦うことで、日韓ゴルフのさらなる成長と、いっそうの親睦を深めていこうという意味あいを込めた。
優勝チームには20万ドルと、「ミリオンヤードカップ」が贈られる。この新しい優勝杯が、お披露目された。6月29日(水)に、オフィシャルホテルの韓国釜山は「パラダイスホテル」のボールルームで開かれた前夜祭。
壇上に立った韓国キャプテンの韓長相(ハンジャンサン)と、我らが日本チームのキャプテン・アオキこと、青木功が「せ〜の!」でそのベールを取り去った。
英語表記の大会名称の、頭3文字のちょうど真ん中の「Y」の字をもとにデザインしたという栄光の優勝杯は、きらびやかな全容を現すなり、もう70の声も聞こうかという大御所2人が大人げもなく取り合いを始めた。
「今年も俺たちのもんだ」と青木が言えば、韓も韓長相(ハンジャンサン)も「いいえ、今年は絶対に渡さない!」。さらに発表された、初日はフォアサムストロークプレーの組合せには、2人の並々ならぬ意志が伺えた。
それぞれ最終マッチに据えたのは、最強ペアだ。
韓国はメジャーチャンプのY・E・ヤンと、賞金王の金庚泰(キムキョンテ)。
対する日本チームは、昨年も2日連続でペアを組み、負けなしの片山晋呉と池田勇太。
「ヤン選手にぶつける選手に一番悩む」とこぼしていたキャプテン・アオキは、とうとう覚悟を決めた。ゲームの鍵を握る初日は「2人に任せる。思い切りやっつけて来い!」。
7月いっぴの(金)に、いよいよ熱戦の火ぶたが切られる。
初日(フォアサムストロークプレー)の組合せ
9:05 金大玹(キムデヒョン)&洪淳祥(ホンスンサン) VS 河井博大&小田孔明
9:15 崔虎星(チョイホサン)&金度勲(キムドフン) VS 藤田寛之&松村道央
9:25 李丞鎬 (イスンホ)&朴相賢(パクサンヒュン) VS 近藤共弘&高山忠洋
9:35 姜庚男(カンキュンナム)&裵相文(ベサンムン) VS 薗田峻輔&石川遼
9:45 Y・E・ヤン&金庚泰(キムキョンテ) VS 片山晋呉&池田勇太