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日韓対抗戦「MILLION YARD CUP」の代表出揃う
6月1日(水)は「日本ゴルフツアー選手権 Citibank Cup Shishido Hills」の会場を借りて行われた記者会見。
今年もかの対抗戦で采配を振るキャプテン・青木功が満足そうに頷く。
「従来のメンバーに、新風が加わった。連覇にむけて、頼もしいメンバーが揃ったと思う」。
僅差の勝利を挙げた昨年大会を経験しているのは、藤田寛之と石川遼、池田勇太に片山晋呉と、近藤共弘は、初回の2004年で代表経験がある。
それに加えて昨年の賞金ランキング5位の松村道央と、今季の日本プロまでの賞金ランキングの上位から選ばれた河井博大と高山忠洋の3人は、いまもっとも勢いのある選手といってもよく、メンバーにふさわしい顔ぶれが一同に介した。
この8人に加えて、最後に登場したのがこの2人だ。
青木が、迷いに迷い、選びに選んだキャプテン推薦が2選手だ。
小田孔明と薗田峻輔。
小田には、2週前の静岡の会場で顔を合わせたときに、言われた。
「青木さん、まだ推薦2人は決まっていないんですよね?」。
「そうだよ」と青木が答えると、嬉々として小田は言った。
「よっしゃ〜、やるぞ!」。
そしてその通りに先週のダイヤモンドカップでツアー通算5勝目を挙げたのだ。
「孔明の意気込みが伝わってきたし、出たいという本人の意思表示も聞いた。胸が打たれた」という青木は、すぐさま小田に白羽の矢を立てた。
また薗田は、昨年も代表メンバーとしてチームに貢献しているし、「これからのゴルフ界を担っていく1人。経験させたい。俺が責任を持って、なんとかしたい」との青木の親心がうずいた。それゆえの采配だった。
この青木の心意気に2人とも、感激した。
ほかの代表8人とともに、「青木さんにぜひ、連覇を贈りたい」と声を揃えた。
近藤共弘は「ぜひ、勝って青木さんと熱い抱擁を交わしたい」とも。
また代表選手らには、被災地のためにとの気持ちも強い。
池田はジャパンゴルフツアーの今年のスローガンを引き合いに出して、熱い思いを語った。「“今、日本のために”という言葉にもあるように、韓国でもどこでも、今はとにかく日本のために戦って、勝利することが大事だと思う。そのためにもぜひ一丸となって、優勝を持ち帰る」。
キャプテンと合わせて11人のサムライが、心をひとつにして栄冠を目指す。
両チームの出場メンバーは下記の通り(6月1日現在)
<日本チーム> キャプテン : 青木功
●2011年ジャパンゴルフツアー 東建ホームメイトカップから日本プロゴルフ選手権までの賞金ランキング上位4名(外国籍選手及び有資格者除く)
河井博大(2位) 高山忠洋(3位) 近藤共弘(4位) 片山晋呉(6位)
●2010年ジャパンゴルフツアー賞金ランキング上位4名(外国籍選手除く)
藤田寛之(2位) 石川遼(3位) 池田勇太(4位) 松村道央(5位)
●キャプテン推薦
小田孔明 薗田峻輔
<韓国チーム> キャプテン : 未定
●5月16日時点のオフィシャルワールドゴルフランキングから4名
Y・E・ヤン 金庚泰(キム・キョンテ) 裵相文(ベ・サンムン) 金度勲(キム・ドフン)
●2010年韓国ゴルフツアーポイントランキングから4名
金大玹(キム・デヒュン) 姜庚男(カン・キュンナム)
※キャプテン、及びキャプテン推薦2名を含む4選手は後日決定。